彼女の自転車はチェーンがはずれていた。
僕はそれを直して二人で自転車を押しながら帰った
僕の高校の話に、屈託なく笑うみゆきさんに気持ちが昂ぶった
みゆきさんは体の左側をずいぶん、擦りむいていて、家に消毒液などがないので、僕か帰って彼女の部屋で治療することになった
僕はさっとシャワーで泥を落とし、スエットの上下に着替えた
家にある救急箱を手に彼女の部屋のチャイムを鳴らした
「開いてますよ」
中からみゆきさんの声がした。
「失礼しまぁす」
アパートは入るとリビングで小さな食卓と椅子が二脚あった
その椅子にみゆきさんは腰掛けていた
「さっきより左足が痛くて、、、」
「見せて」
みゆきさんは、ロングスカートをゆっくり、太ももまでたくし上げた。
擦り傷が、ふくらはぎから太もものスカートに隠されたところまで続いていた
僕は心臓の音が、みゆきさんに聞こえるんじゃないか?というくらいにドキドキしていた
消毒液を脱脂綿に付け、震えるピンセットを傷口まに当てた